2017世界トライアスロン年代別選手権レースレポート

オランダに来てからずっと雨が続いていた。
寒さと天候と全てがネガティブに思える。

『せめてレースの日だけは…！』
と願っていた思いが通じたのか、レース当日の朝4時に起きると星空が見える。

しかし気温8度。笑 majide
白い息を吐きながら、身体を起こす。

5:00-7:00 ラン用品預託
6:30-7:00 バイク以外の用具預託

8:45 レーススタート

日本から持って来た薄手のジャージを着ながら暖を取っているが、手先がどんどん冷えてくる。

レース直前にはウェットスーツを着ながらランをして、身体を暖めることを心がける。

8:20 試泳
裸足になって歩くと地面が超冷たい。(´Д` )
入水して軽く身体を動かずが、水温18度なので軽くというよりもしっかり心拍数を上げて筋肉を起こす。

30-34歳カテゴリーだけでも世界各国から集まった代表は総勢130名！もちろん国内予選を勝ち抜いてきた選手だ。

その人数から65人ずつの2ウェーブに分かれてスタートをして、僕は6分後の後続グループからのスタート。

〜Swim1500m〜
横一列の状態から一斉にスタートを切る。

水中の視界はほとんどないので、誰が抜け出しているかなどはほとんど分からない。

というよりも、冷たさと視界のなさで今にも閉所恐怖症を発症しかけている。。(´Д` )

僕の恐怖症対策は、
◯プールと同じ！と自分に言い聞かせる。
◯水中で息を吐いて、息継ぎで息を吸うことを意識する。
◯自分実況をする。笑

600m先の第1ブイまでたどり着けば安心するのはわかっているので、必死に恐怖症を抑え込む。

第1・第2ブイを回って、ラスト500mくらいで徐々に手がかじかんでくる。水をかくというよりかは指の隙間から水が抜けていくような感覚…

早く終わって…majide _(:3」z)_


〜Bike40km〜
スイムを終えて、長い長いトランジッション。

約1kmを裸足で冷たい石畳の上を走らなければならず、足の感覚がどんどん奪われていく。

乗車して、川沿いのサイクリングロードまでは細かいコーナーが続く。TTバイク勢よりもはるかにコーナーをクリアする速度は高く、直線路だけなら引き離されてしまう海外勢と張り合うことが出来ている。

コーナークリア後の速度回復時や橋の坂道で前に出て、直線路と抜かされるという展開を繰り返していく。

TTバイクのイギリス人とサイドバイサイドで漕ぎ進めて、ランへ移る。

〜Run10km〜
靴下を履いてランへ。

トランジッション出口で並走したアメリカ人の前に出て、これからランで抜かして行こうとペースを刻んでいると、抜かしたアメリカ人が下りを利用して前へ。

むむ…

平坦でリズムに乗って再度抜かして前へ。
下りでまたパスされる。

むむむ…

日本だったら単独で前を追うようなペースだが、さすがは世界選手権。同じ脚質の選手と肩を並べて競い合うことができる。

2人で先行選手をパスしていきながら、もちろん2人の戦いは続いている。そして8km地点の平坦路でやや無理にペースアップをして、追い抜くと『お前速いなぁ！』という一声とともに少し差が開く。

ラスト1kmの砂地を耐え抜き、ラスト300m。
後ろから「Go！US！！」の歓声が聞こえる。まだほとんど差は開いていないみたいだ。

ラスト100mブルーカーペットに入った。
国旗受渡職人の山崎さんからガッと国旗を受け取った後にラストスパート！！

アメリカ人からは逃げ切ってフィニッシュψ(｀∇´)ψ

記録速報を見ると

30-34歳カテゴリー第8位！！！！

昨年のメキシコ/コズメルの24位を大きく上回る結果を残すことが出来た。


世界8位！！

現地まで応援に来てくれた両親、活動を支援してくださっているスポンサー・サプライヤー様、そして日本から最高の声援を送ってくださったみなさまのおかげで最後まで全力で駆け抜けることが出来ました！！

来年はオーストラリア/ゴールドコースト！！
30-34歳カテゴリーでメダル獲得を目指します！！majide

めでたしめでたし。